旦那の前を歩いている人がいた。
ただそれだけだった。
何もないいつもの日常のはずだった。
だが、その時事件が起こった。
前を歩いていた人が段差につまずいたのだ。
間抜けな格好でよろめいた姿が目に飛び込んできた。
その次の瞬間、ものすごい勢いで振り返ってきた!!
「み〜た〜な〜!!」と言っている般若のようだった。
恥ずかしそうに口元は笑っていたが、目は笑っていなかった。
旦那は反射的に首を捻った。
旦那「何も見てません!!」
そう伝えるように全力で首を回して、顔をそらした。
初めて人間の限界を超えたかもしれん。
見たら終わりのような気がした。
脳がそう判断していた。
………………
嫁「それは災難やったな。」
旦那「なんか哀愁感じたわ。」
嫁「うちは毎日哀愁感じてるけどな…」
結論:俺の方がちゃんと現実につまずいていた。



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